なかなか
「roomie」のようにいい感じのタイトルをつけることができません。
でもつい楽しいので色々と考えてしまいます。
時々、kindleで無料ダウンロードできる本(マンガ)があって。
去年その1巻をダウンロードしておいて、ふと思い出して読んでみたら
ぐいぐい迫ってくるものがあって、最後までレンタルしてしまいました。
鳥飼茜の「おはようおかえり」という作品で、5巻で完結しています。
最初は挨拶の「おはよう、おかえり」と思っていて、読んでいくうちに
京都弁で「早く帰ってきてね」という意味だと知ったのですが。
登場人物が殆どみんな京都弁で話していて、
それが読んでいて心地よかったり、心を揺さぶられたりして、
すっかりその世界に浸ってしまいました。
(内容紹介)
都の恋路、上ル下ル。仕事の路地(ろおじ)、いったりきたり。
――堂本一保(どうもと・かずほ)・社会人3年目、25歳。
きれいな(だけどこき使う)姉2人、かわいい(けど貪欲な)年下彼女に囲まれて、
むっちゃええ日々、過ごしてます。京(みやこ)の恋はちょっと濃いめ。
鴨川沿いでケンカして……川端通で出会って……木屋町で飲んだくれ
……市役所付近で心惹かれ……読むと京都に行きたくなる!
amazonの内容紹介と私がこのマンガから受けたイメージは
なんだか違うように感じるのですが、それはともかく。
私の中で、心にくるマンガは小説と同じ、
もしかして感情を揺さぶられる点では小説以上なのでは、と
思うことがあります。
小説だと、1人称を貫かないと(というか、、)
読みにくいけれど、マンガなら登場人物が描かれていて
その人の考えていることが書かれてあれば、
読み手はすぐに1人称として読むことができるし、
次のシーンでそれが変わっても、すんなり受け入れられます。
描かれている表情から、色々と想像もできるし。
細かいニュアンスを受け取ることが容易だし、
私的にもっと深く考えることもできるし。
マンガ、恐ろしい子・・・! なのです。
「おはようおかえり」は私にとって、北崎拓作品に次ぐ
切なさ感情ぐらぐら作品になりました。
http://sokuyomi.jp/kod/features/2013natsudensho/natsudensho3.html
"仕事ってな
自分の中の「喜ばし」を高めていくことや
と思うねん
ここん中のごはんもおダシも
魚もねぎも ごま一粒も
みんな全力で私を「喜ばし」にかかってるワケやん
「おいしいやろー」って
「元気だしやー」って
お茶漬けの「喜ばし」は誰が受け取っても
同じ「喜ばし」やけど
作ったアンタの気持ちだけは
私一人だけに向いてて
だからこのお茶漬けはお金では買われへん"
(鳥飼茜「おはようおかえり」より)