(過去に書いた感想)
以前に観た”リメンバー・ミー”と似たような雰囲気の
韓国映画を見つけて観てみました。
。。。号泣してしまいました。
情景や、主人公の二人や、その台詞が透明で美しくて。
子供の頃に大切にしていたガラスの破片のようで、
どこかに置き忘れてきた綺麗な音色のオルゴールのようで。
原題・・・時越愛(Il Mare)
監督・・・イ・ヒョンスン
+キャスト+
イ・ジョンジェ(ハン・ソンヒョン)1997年にイルマーレに住む
チョン・ジヒョン(キム・ウンジュ)1999年にイルマーレに住む
なんといっても、主人公の二人が交わす手紙の中の韓国語の文字と
その響きと台詞の美しさに感動してしまいました。
印象に残った台詞が二つあって。
チョン・ジヒョン演じるウンジュが、失恋したその切なさを
手紙に書くのです。
”辛いのは、愛を失ったあともその愛が続いていること”
そうすると、イ・ジョンジェ演じるソンヒョンが優しく応えます。
”誰かを愛してその愛を失った人は何も失わない人より美しい。
だから元気を出して”
と。
それから、落ち込んだ時は料理や洗濯をするといいんだよ、とも
言ってくれるのです。その時の二人がとても美しく描かれていて、
どの場面でも透明感があふれていてとても綺麗でした。
それでも、ウンジュは別れた恋人のことを断ち切れず言うのです。
”人には隠せないものがあるの。
それは、咳と貧しさと愛。
どれも隠そうをすればするほど出てしまう”
それを読むソンヒョンの切ない表情がとても印象に残りました。
SF的要素があって、よく考えると?ってなってしまう場面もありましたが、
本当に美しいラブストーリーでした。
+++++
最近、ドラマや映画を観て、けなげな女性をよく見るけど、
この「イルマーレ」は男性がとてもとてもけなげで。。
また観てみよう。。
イルマーレ