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    ひみつのたくらみ・・・Charlie Puth「Suffer」

    • 2015.10.30 Friday
    • 23:13
    JUGEMテーマ:読書


    友人から面白いよと薦められ本をもらった。
    ぼくはその本を新しく買い、
    彼からもらった本は彼女に渡した。

    彼と彼女は既に解消した関係で、
    ぼくはそれぞれと友人関係で、

    ただそれだけのこと。

    彼の想いや彼女の本音がどうなのか
    何も聞いていないし、
    聞きたいわけでもない。

    たくらみのような、
    単なるおせっかいのような、
    ぼくだけが知っている秘密。
    そして無意味なくだらない事。

    もう二人は平行に物語を生き、
    淡々と過ごしていく。
    ぼくだけが立ち止まりあれこれ気に病み、

    彼女からもらった手作りクッキーを
    彼と一緒に食べている。

    無意味なたくらみ。









    そこつもんエンヴィー・・・吉田まゆみ「アイドルを探せ」

    • 2015.08.20 Thursday
    • 22:26
    JUGEMテーマ:読書




    昔から自分が情けないぐらいの粗忽者だというのは知っていたのですが、
    それほどでもないかも、、と訳のわからない期待もあったりしていて。
    そんな薄い期待を裏切って私の中のそこつもんはやってしまったのでした。
    東野圭吾の本は割合読んでいたのに、しかもガリレオシリーズは出たら(文庫で)
    すぐに買っていたのに、もしかして読んでないかも、、と2冊も読んだことのある文庫を
    買ってしまいました。
    買う前にあらすじもチェックして、中身も少し読んでみたのに、
    読んだのか読んでないのか自信を持てずに買ってしまい、、
    こうなると粗忽とか関係ないレベルかもしれませんが、とにかく。
    2冊とも手元にはなかった本で、楽しく再読できたので、
    結果オーライなのです。(無理矢理)

    でも。
    昔に大好きだった吉田まゆみの「アイドルを探せ」の1巻が、Amazonの
    Kindleで無料で出ていて。
    読んだら懐かしくなってしまい、続きを読みたくなって古本屋をめぐり
    文庫版を揃えたら、全巻が家の物置にあったよ、と息子が見つけてきて。
    粗忽というか、なんというか、、脱力してしまいました。

    さておき。(?)
    今、ちびちびと「アイドルを探せ」の世界を堪能しているところです。
    永江くんのカッコよくてカッコ悪いところが好き。岡村ちゃんみたい。
    チカとかカンロちゃんとか、岩田くんとか、みんな自分勝手で愛しくて。
    切なくて、暗くて、ほほえましくて、、
    自分の思い出も蘇ってきて、ぼんやりと浸っています。





    時々マンガなのか小説なのか考えてしまうね・・・鳥飼茜「おはようおかえり」

    • 2015.05.12 Tuesday
    • 23:41
    JUGEMテーマ:kindle


    なかなか「roomie」のようにいい感じのタイトルをつけることができません。
    でもつい楽しいので色々と考えてしまいます。

    時々、kindleで無料ダウンロードできる本(マンガ)があって。
    去年その1巻をダウンロードしておいて、ふと思い出して読んでみたら
    ぐいぐい迫ってくるものがあって、最後までレンタルしてしまいました。
    鳥飼茜の「おはようおかえり」という作品で、5巻で完結しています。
    最初は挨拶の「おはよう、おかえり」と思っていて、読んでいくうちに
    京都弁で「早く帰ってきてね」という意味だと知ったのですが。
    登場人物が殆どみんな京都弁で話していて、
    それが読んでいて心地よかったり、心を揺さぶられたりして、
    すっかりその世界に浸ってしまいました。

    (内容紹介)
    都の恋路、上ル下ル。仕事の路地(ろおじ)、いったりきたり。
    ――堂本一保(どうもと・かずほ)・社会人3年目、25歳。
    きれいな(だけどこき使う)姉2人、かわいい(けど貪欲な)年下彼女に囲まれて、
    むっちゃええ日々、過ごしてます。京(みやこ)の恋はちょっと濃いめ。
    鴨川沿いでケンカして……川端通で出会って……木屋町で飲んだくれ
    ……市役所付近で心惹かれ……読むと京都に行きたくなる!

    amazonの内容紹介と私がこのマンガから受けたイメージは
    なんだか違うように感じるのですが、それはともかく。
    私の中で、心にくるマンガは小説と同じ、
    もしかして感情を揺さぶられる点では小説以上なのでは、と
    思うことがあります。
    小説だと、1人称を貫かないと(というか、、)
    読みにくいけれど、マンガなら登場人物が描かれていて
    その人の考えていることが書かれてあれば、
    読み手はすぐに1人称として読むことができるし、
    次のシーンでそれが変わっても、すんなり受け入れられます。
    描かれている表情から、色々と想像もできるし。
    細かいニュアンスを受け取ることが容易だし、
    私的にもっと深く考えることもできるし。
    マンガ、恐ろしい子・・・! なのです。

    「おはようおかえり」は私にとって、北崎拓作品に次ぐ
    切なさ感情ぐらぐら作品になりました。


    http://sokuyomi.jp/kod/features/2013natsudensho/natsudensho3.html


    "仕事ってな
    自分の中の「喜ばし」を高めていくことや
    と思うねん
    ここん中のごはんもおダシも
    魚もねぎも ごま一粒も
    みんな全力で私を「喜ばし」にかかってるワケやん
    「おいしいやろー」って
    「元気だしやー」って

    お茶漬けの「喜ばし」は誰が受け取っても
    同じ「喜ばし」やけど
    作ったアンタの気持ちだけは
    私一人だけに向いてて
    だからこのお茶漬けはお金では買われへん"
    (鳥飼茜「おはようおかえり」より)



    発売日とかドラマとか読書とか・・・池井戸潤「ようこそ、わが家へ」

    • 2015.04.08 Wednesday
    • 21:31
    JUGEMテーマ:逆転裁判

    *「大逆転裁判〜成歩堂龍ノ介の冒険〜」の発売日が決定。
    7/9発売ということで早速予約注文。
    このためだけにと言っても過言ではないのですが、
    先日3DS LLを買ったのです。楽しみ♪



    **イギリスのドラマが好きなので、人気のある「ドクター・フー」を
    観てみたものの。。1話で挫折。。
    SFが苦手なので、やはりはまることができませんでした。
    地球外生命体がにょろり〜と出てくるところで、拒絶反応が。。
    もう一度「The Hour 裏切りのニュース」を観直そうかな。

    ***Kindleで読書。池井戸潤の「ようこそ、わが家へ」
    春から始まるドラマの原作ということで、
    以前のドラマ「半沢直樹」の原作、
    「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」「ロスジェネの逆襲」を
    面白く読んだので、今回も期待して読んでみました。

    (内容紹介)
    ”真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、
    駅のホームで割り込み男を注意した。
    すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。
    花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。
    さらに車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。
    執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、
    一家はストーカーとの対決を決意する。
    一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に
    不正の疑惑を抱いたことから、窮地に追い込まれていく”

    家庭でも会社でもトラブルを抱え込む主人公ですが、
    どちらもきちんと解決しようと立ち向かっていく姿が素晴らしいです。
    私だったら、片方はおざなりになるだろうし、
    かといって、もう片方もきちんと対処できるかと言えば自信がないし。
    気弱な性格で争いを好まない性格として描かれている主人公なのに、
    ちっとも気弱なんかじゃなくて、
    素敵なお父さんだし、素敵な上司だし。
    「半沢直樹」シリーズでもそうでしたが、主人公が真っすぐで、
    そうじゃない人から見たら少々、いや、かなり煙たい存在なのではないかな、
    と読みながら思っていました。
    ドラマでは寺尾聰が倉田太一役らしいですが、
    私は「半沢直樹」シリーズに出ていた滝藤賢一をイメージしながら
    読んでいました。

    情報を見てみたら、原作とは違って主人公の息子が主人公になるようだし。
    (相葉雅紀、、う〜ん。。)
    原作には出てこない役どころで沢尻エリカが出てくるらしく。
    彼女の事は好きなので、観てみたい気もするけれど、
    雑事に紛れて観るのを忘れてしまいそう。。

    それよりも来週からFOXで始まるGleeの最終シーズン、season6の方が
    気になるのです。リマインダーもセットしたし忘れず観よう。


     

    あっという間の何カ月・・・E・L・ジェイムズ「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(上)」

    • 2015.02.11 Wednesday
    • 23:00
    JUGEMテーマ:kindle

    いつもブログを書きたいと思っていて、でも、思っているばかりで
    結局2月になってしまいました。
    去年から仕事をするようになったから時間がない、というのは言い訳で、
    仕事をしながらも自分磨きをしたり、向上心のある人はたくさんいるわけで。
    日々の雑事に追われて、溺れているような気分になっている自分は
    なんと不甲斐ないのでしょうと思うばかりです。ぶくぶく。。

    それでも年末、家族みんながインフルエンザになったおかげで(?)、
    お正月は仲良く寝込みつつ、テレビを観て大笑いしたり、
    たまった本を読むことができて有意義に?過ごせたのでした。
    奥田英朗の「ナオミとカナコ」
    ピエール・ルメートル「その女アレックス」
    G・フリン「ゴーン・ガール(上)(下)」
    とミステリー(サスペンス)ばかりを読んで。
    E・L・ジェイムズ「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ(上)」
    と刺激的な本を読み、今はまた間が空いてしまったのですが、
    この作品が映画上映されるということで、早く(下)を読まないと、と
    別に映画を観に行くわけでもないのですが、変に焦りを抱いています。
    にしても、なぜバレンタインデーにあわせたのでしょうか。
    うむ〜。。。



    ”女子大生のアナスタシア・スティールは、若き実業家クリスチャン・グレイを
    インタビューすることになった。ハンサムで才気あふれるグレイにアナは圧倒され、
    同時に強く惹きつけられる。ふたりは急激に近づいていくが、
    彼にはある「ルール」があった……。”
    という内容紹介の通り、マンガ的な、ハーレクイン的なお話で、
    レビューも賛否色々ですが、個人的には面白がって読んでいました。
    官能的な場面になると文学的な表現になるのに、
    通常の場面がマンガっぽく、特に主人公のアナの語りの部分が楽しいのです。
    アメリカ?では映画化にあたり、実業家クリスチャン・グレイを
    マット・ボマーに演じてほしいというファン?の希望があったようです。
    確かにマット・ボマーの、冷酷な光が宿った蛇っぽい瞳は
    クリスチャンにぴったりかな?と思うけれど、個人的にはGacktを
    イメージしていました。アナは綾瀬はるかで妄想。。ぽわん。
    日本では絶対リメイクされないと思いますが。

    kindleで「フィフティ・シェイズ・ダーカー」の上下まで
    ダウンロードしてあるので早く読まないと。。

    「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」は去年、上下を
    kindleでダウンロードしたのですが、今は上中下に分かれているのが
    不思議。。
     

    むしばまれていく・・・宮部みゆき「名もなき毒」

    • 2014.09.26 Friday
    • 23:08
    JUGEMテーマ:読書

     
    この間、何気なくTVを観ていたら
    ハーバルエッセンスのCMにニコール・シャージンガーが
    出ていてびっくりしてしまいました。
    あのCMはなんだか。。ですが、
    このCMで彼女の認知度が高まるんだろうなと思うと
    妙に嬉しくなってしまいます。
    彼女の曲もCMで使われるといいのに。

    +++

    宮部みゆきの「名もなき毒」
    読み始めるまでなんだかうだうだして手に取れなかったのですが、
    一旦手をつけたら面白くて一気に読んでしまいました。
    ドラマ「ペテロの葬列」に出ていた登場人物が多かったので
    それぞれ頭の中でイメージできて、
    出てこない人物もなんとなくうっすらと浮かんできたので、
    ドラマを観ている感覚で読む事ができました。

    (内容紹介)
    ”今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、
    トラブルメーカーだった。
    解雇された彼女の連絡窓口となった杉村は、振り回される。
    折しも街では、連続毒殺事件が注目を集めていた。
    人の心に巣食う毒を圧倒的筆致で描く吉川英治文学賞受賞作。
    杉村三郎シリーズ第二弾”

    タイトル通り、作品の中にたくさんの毒が出てきます。
    その毒に人々は心身をむしばまれていくのです。
    お話の世界だけの話ではなく、
    その毒は私達の周りに普通に転がっているんだなあ、と
    読みながら思えてきます。
    悪意だけではなく、ちょっとした誤解だとしても、
    人によっては毒になってしまうんだなあ、と。
    毒におかされた人はその毒がまわって苦しむのか、
    その毒を中和する事ができるのかわからないけれど、
    苦しんでいる人の手助けができればいいな、と、
    無理かもしれないけど寄り添う事だけでもできればいいな、と
    感じました。

    やっぱりドラマも観てみたくなりました。

    +++

    今のところ我が家でiPhone6 Plusにしているのは私だけで、
    旦那様と息子は予約はしているのですがまだ連絡がこないので、
    彼らはまだiPhone5のままなのです。
    さっき、息子にきた電話に出てあげようとして
    テーブルのiPhone5を取り上げたら、
    ちっちゃい。。。
    何このミニサイズ、とあまりの小ささにびっくりしてしまいました。
    う〜んなんだかな〜、と思いつつも、
    手や目はiPhone6 plusに慣れてしまったのだという事で。
    慣れというのはおそろしい。。

     

    いつまでも幸せに・・・高田郁「天の梯ーみをつくし料理帖ー」

    • 2014.08.31 Sunday
    • 23:25
    JUGEMテーマ:読書

    はあ。。読み終わってしまいました。
    「天(そら)の梯(かけはし)」は
    「みをつくし料理帖」シリーズの最後の巻なので、
    買ってからずっと読むのが勿体なくて、
    中にはさんであるチラシを見て2日ぐらい過ごし、
    最初の地図や登場人物を眺めて1日過ごし、
    いざ本編に入っても、読み進めていくのが惜しくて、
    最初はちょっとだけ読んで、終わろうと思ったのですが、
    それはどうしても我慢ができなかったので1編を読んで、
    結局、一日一編ずつ読んで、4日で読み終わってしまいました。

    (内容紹介)
    ”『食は、人の天なり』――医師・源斉の言葉に触れ、
    料理人として自らの行く末に決意を固めた澪。
    どのような料理人を目指し、どんな料理を作り続けることを願うのか。
    澪の心星は揺らぐことなく頭上に瞬いていた。
    その一方で、吉原のあさひ太夫こと幼馴染みの野江の身請けについて懊悩する日々。
    四千両を捻出し、野江を身請けすることは叶うのか! ?
    厚い雲を抜け、仰ぎ見る蒼天の美しさとは! ?
    「みをつくし料理帖」シリーズ、堂々の完結。”

    こんなに毎回感動する本も珍しいですが、
    こんなに、最後が嬉しくて爽やかで感動的な本、
    今まで読んできてよかった、と思える本は今までになかったような気がします。
    最後のあたりは涙がボロボロ出て止まらなくなってしまいました。
    本というより、澪という人の料理人の生き方をドラマで観ていたような感覚。
    いつも人の口に入るものの事を考え、色んな人の事を慮り、
    大事な親友の事、彼女の幸せを願う澪の、色々な場面でのひたむきさ、決意が
    登場人物や読者の胸を打って、ジーンとさせられます。
    はじめの何冊かの巻では澪には恋なんてどうでもいい、と思っていたのですが、
    今回初めて澪には幸せになってほしいと思えたし、
    彼女を守ろうとひたすらに考える彼の慎ましい気持ちが素敵だと思えて、
    そして身にしみました。

    又次さんの登場を最後まで願っていたけれど、
    これはこれで、というより、これ以上の終わり方はなかったんだ、と
    納得もできました。
    本の中の登場人物におかしいけれど、いつまでも幸せに、と
    願ってしまいました。

    それぞれの人物のその後が特別編として出るようなので、
    それをまた楽しみに待ちたいと思います。


     

    相性のよさ・・・江國香織「抱擁、あるいはライスには塩を」

    • 2014.07.25 Friday
    • 21:32
    JUGEMテーマ:読書

    ここのところずっと読書は
    iPhone5のkindleアプリでしていて、
    紙の本は殆ど買う事がありませんでした。
    というより、余程の事がない限り、
    紙の本を買うのはやめようと思っていました。
    紙の本には良さもあるし、好きなのですが、
    やはり場所を取るというか。。
    でも、Kindleで無料や有料の電子書籍を
    たくさんダウンロードしているのにも関わらず、
    読みたい本が次々と現れて、
    しかもそれは紙の本しか出ていなかったりして。
    我慢すれば済む話なのですが、
    読みたいと思うとどうしても読みたくなってしまい、
    (それは手に入らないものが
    欲しくなってしまう感覚と同じなのです、多分)
    先月から今月にかけて3冊、
    紙の本を買ってしまいました。
    2冊は上下の本なので作品としては
    2作品なのですが。

    その中のひとつが江國香織の
    「抱擁、あるいはライスには塩を」でした。
    江國香織は大分前に「つめたい夜に」を
    読んだ事があって。
    内容とか文章は悪くないし、
    (なんておこがましい。。)
    どこがどう、というわけではないのですが、
    自分には合わないな、と思って、それきり
    彼女の本を手に取ることもなく。
    でも、なぜか今になって
    色々なところでこの印象的なタイトルを
    目にして読みたくなってしまって。
    買ってから2日くらいで読んでしまいました。

    ”東京・神谷町の洋館に三世代で暮らす柳島家。
    子供たちを学校にやらないという教育方針だが、
    四人の子供のうち、二人が父か母が違うなど、
    様々な事情を抱えていた。
    風変わりな一族の愛と秘密を描く傑作長編。”
    という内容紹介の通り、
    お金持ちな家に住む少し変わった人々が
    それぞれの目線で語り、
    物語が見えてくるというお話で。

    昭和中期の辺りの雰囲気が出ていて、
    それぞれの淡々とした語り口は
    読んでいて楽しかったし、
    セピアな空気というか、
    その世界に入り込むことができて、
    読後感も悪くなかったのです。
    でも、なんとなく。
    本当になんとなく、なのですが、
    これはやっぱり相性なんだなあ、、と
    思ってしまいました。

    相性のよくない本を買ってしまって、
    みじめなニジンスキー。。
    「かわいそうなアレクセイエフ」
    と自分で答える。。


     

    ヒロちゃんのこと・・・大倉崇裕「福家警部補 未完の頂上」

    • 2014.02.06 Thursday
    • 22:14
    JUGEMテーマ:kindle

    学生時代、ヒロちゃんというクラスメートがいました。
    彼女とは仲が良かったわけではなかったけれど、
    背が小さくて浅黒い肌で、きびきびと動いて、
    友達想いで努力家なところは
    少し彼女を見ていればわかることでした。
    数年後クラス会があって、
    お店を貸し切って
    みんなでワイワイ騒いでいたところに、
    トレンチコートを着た眼鏡のおばさんが入ってきて。
    もしかして補導?(未成年だったので)
    と、ちょっとどきどきしつつ、
    幹事が彼女に貸し切りなことを
    伝えに行くとその人はヒロちゃんでした。
    彼女は看護学校を卒業して看護師として
    働いている、とのことで、
    努力家で友達想いな彼女にぴったりの職業で
    眼鏡の下の瞳はきりりと誇りに満ちていて、
    看護師というよりも師長さん(婦長さん)
    というオーラがありました。
    だからおばさんに見えてしまったんだなあ、、と
    友達と後で言い合っていたのでした。

    。。ということで(?)
    大倉崇裕の「福家警部補の挨拶」
    をドラマで少し観て、原作を読んでみたくなり
    「〜の挨拶」「福家警部補の再訪」と、
    今回Amazon Kindleでの連載、
    「福家警部補 未完の頂上」の
    1回目を読みました。
    (2回目は今日配信されています)
    読みながら私の中では福家警部補が
    ヒロちゃんに思えて仕方がないのですが。
    (雰囲気とか背格好)

    それにしても福家警部補のことが
    よくわかりません。
    どんな事にも精通しているし、
    殆ど寝ていないようだし、
    どんな難事件も鮮やかに解決してしまうし。
    それなのに、初対面の人は
    誰も彼女を刑事とは思わないのです。
    受け付けとか事務員とか、宗教の勧誘とか。
    どんなに人を見る目がある人も、
    初対面の人の職業を大抵当ててしまう人も、
    彼女を見るとどういう人なのか
    わからなくなってしまうのです。
    そしていつしか彼女のペースにのせられ、
    色々と話してしまう。
    冷静な筈の容疑者は、彼女の質問責めに
    イライラしてしまい、
    自分を犯人だと疑っているんだろう、
    とくってかかってしまうのです。

    う〜ん。なんだか変。。
    どの物語にも上記のような描写が出てきて、
    その度にちょっと苛々してしまいました。
    大体すぐに犯人の目星がついてしまう彼女は
    かなり、とても優秀な筈で。
    それなのにそういうオーラが
    まったく出ていないなんて。
    ドラゴンボールの孫悟空のように
    気を消しているのでしょうか。。

    そういう点では色々と工夫のあるドラマの方が
    面白いと思います。
    前回のドラマ「福家警部補の挨拶」
    第4話「月の雫」ではある酒造の社長が
    原作では男性なのに、女性だったし、
    原作の社長よりもお酒を造ることにこだわる
    魅力のある人物として描かれていたし。

    とはいえ、お話はどれも面白いので、
    「未完の頂上」が完結したら
    「福家警部補の報告」も読んでみようかな、
    と思っています。

    追記+(2/12)
    「未完の頂上」を読み終わりました。
    やっぱり何か釈然としない気持ち。。
    福家警部補のスーパーサイヤ人、もとい、
    スーパーウーマンぶりが鼻につくというか。。
    ドラマの方では
    ただの?しつこい刑事さんという印象が
    好ましく感じます。
    昨日(2/11)の放送「相棒」でも、
    原作ではその中に出てきた漫才コンビのことを
    福家警部補がとても好きで
    劇場にオールナイトで観に行っていて
    彼らのことに詳しい設定ですが、
    ドラマでは捜査官が彼らに詳しくて
    彼女に色々教えていたり、
    容疑者の芸人がオチにこだわったり、
    彼女が色々質問して答えていくところが
    漫才っぽかったり。
    (原作ではそういった記述はないので)

    普通はドラマや映画よりも原作の方が
    面白いことが多いのですが、
    この作品に関してはドラマの方が
    個人的にとても面白く感じました。
    ということで「〜の報告」は
    もっと安くなってから(なるかな?)
    読もうと思います。





     

    進め・・・池井戸潤「オレたち花のバブル組」

    • 2013.09.02 Monday
    • 21:00
    JUGEMテーマ:kindle



    ネタバレしています。



    「オレたちバブル入行組」を読み終わって、
    ドラマ「半沢直樹」も先々週から観るようになり、
    続編?の「オレたち花のバブル組」をゆっくり
    ドラマと照らし合わせつつ、読むつもりだったのが
    いつものようにとまらなくなり、
    すっかり読み終わってしまいました。
    1冊目と違って、今回は続く、、という感じで
    気分的にも少しもやもやしたものが残る
    終わり方でした。
    ある人の裏切り(と呼んでいいのかな、、)
    もあったし、
    そこを読んだ時、続きを読む気が失せたのですが、
    それを知った半沢直樹の反応が、
    予想に反していて(個人的に)
    半沢の懐の大きさに、
    呆然としてしまいました。
    原作を読んでいると、半沢直樹の人物像が、
    ドラマの堺雅人にはちょっと当てはまらないというか、
    個人的には唐沢寿明がぴったり、と思うのです。
    ドラマの堺雅人は素晴らしいのですが、
    原作とは違うなあ、、という感じ。
    ただ、どちらにしてもこういう人は
    実際には煙たがられる存在なんだろうなあ。。

    ”ふて腐れているだけ、時間の無駄だ。
    前を見よう。歩きだせ。
    どこかに解決策はあるはずだ。
    それを信じて進め。
    それが、人生だ。”
    (池井戸潤「オレたち花のバブル組」)

    とにかく続きが気になったので
    「ロスジェネの逆襲」も
    ダウンロード購入してしまいました。
    プラス、ベネディクト・カンバーバッチの
    インタビュー満載の「eiga.book」も
    買ってしまった。。
    読書の秋。。(散財の言い訳)







     

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